当道院では、道院長と門下生は共に道を歩む「修行者」であると考えています。単に技を習うのではなく、人生のあらゆる場面で活きる強さを養うための指針をここに記します。
1. 私たちが大切にする「乱武」の精神
私たちは、演武(型)は実戦(乱捕り)のように激しく、実戦は演武のように淀みなく行う「乱武(らんぶ)」という考えを大切にしています。護身の技術を磨くだけでなく、それが「真に役立つもの」であることを常に追求しています。
2. 年代別の育成方針
成長段階に合わせ、少林寺拳法を通じて「自分を律し、他者を尊重する心」を育みます。
【小学生】「楽しい」という土台から自立心を育てる
まずは「道場に行くのが楽しい」と思える環境作りを優先します。遊びの要素を取り入れた運動や、遠足・合宿などの行事を通じて、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)する喜びを学びます。 他者との比較や目先の勝敗に捉われず、まずは礼節と多様な体の使い方を身につけること。それが将来、どんな道に進むにしてもお子様の大きな財産となります。 ※お子様の自立を促すため、親御様の過度な干渉はご遠慮いただいております。
【中高生】「自分の正解」を自分で選ぶ強さを
心身が大きく変化する時期だからこそ、周囲の評価ではなく「自分の意思」を大切にしてほしいと願っています。 進路も、成功も、すべては自分が選んだ結果です。「自分で決めて、やり抜く」という経験を、武道を通じて学んでください。高い志を持つあなたを、道場は全力でサポートします。
【一般(大学生以上)】仕事・勉学と道場の両立
異なる環境で活躍する拳士同士の交流を大切にしています。「忙しいから休む」のではなく、「道場へ行くために、いかに生活を充実させるか」という両立の精神を重んじます。 また、一箇所の道場に閉じこもらず、出稽古や研修会を通じて「法縁(人のつながり)」を広げ、共に高め合える「大人の学び場」を目指しています。
3. 修練における具体的な考え方
技の練度を高めるために、当道院では以下のルールを徹底しています。
基本こそがすべての源
基本を疎かにして上達はありません。当道院では、身体を整える修行(易筋行)の中でも基本を最も厳しく修練します。無駄なく、ムラなく動ける身体操作を徹底的に磨き上げます。
演武と乱捕り(運用法)の融合
「見せるための技」と「当てるための技」を分けません。型をなぞるだけの姿勢は認めず、常に武術的価値の高い動きを目指します。実際に技が掛かるか、動けるかを確認するため、乱捕稽古を必須としています。
4. 大会出場・昇格審査へのスタンス
私たちは段位やメダルを「目的」とはしません。
大会出場について
大会出場を強制することも、否定することもありません。ただし、出場するからには最高の結果を目指して万全の準備をしていただきます。「大会の実績作りのためだけに籍を置く」という考え方は、当道院の方針とは異なります。
昇格審査と個別の指導
段位に基づいた一律の指導ではなく、個々の習熟度に合わせて技を教授します。技量が一定のレベルに達した際、本人の意思を確認した上で審査への挑戦を支えます。無理に受験を勧めることはありません。
