「教え、教えられる」フラットな関係。 20年のブランクを経て知った、武道の本当の価値。

私がスポーツ科学(バイオメカニクス)に基づく論理的な指導を重視しているのは、若い頃から車やバイクなどのメカニズムを探求することが好きだったことと無関係ではありません。人体という精密な構造を理解し、力任せではなく理にかなった操作を導き出す。その知的探求の面白さを、大人の方にこそ味わっていただきたいのです。

実は私自身、大学卒業後に競技の第一線を退き、20年もの間、少林寺拳法から離れていました。2021年に復帰を果たした際、大人がゼロから自らの身体と向き合うことの圧倒的な難しさと、それを論理的に乗り越える喜びに改めて気づかされました。

これまでに日本全国のほぼすべての都道府県を旅し、多様な価値観に触れてきた経験からも、私は武道の枠に閉じこもるつもりはありません。年齢も職業もバラバラな入門者の方々と『教え、教えられるフラットな関係』を築くことを何よりの楽しみにしています。

ちなみに私自身も一人の親として、子育てにおいては『モノで釣らない、結果よりプロセスを重んじる』を実践してきました。道場でも同じです。焦らず、お子様自身の内なる成長を共に見守りましょう。

ご挨拶と指導理念

これまで大学での指導等を通じ、世界チャンピオン6名、日本チャンピオン91名の育成に携わってきました。しかし、その経験から私が導き出した結論は、「大会の勝利や物質的な報酬は、決して武道の最終目的ではない」ということです。
真の目的は、心身を共に鍛え上げる「拳禅一如(けんぜんいちにょ)」の実践にあります。だからこそ、当道院では大会の実績作りに偏重することなく、一生モノの身体操作を獲得することに重きを置いています。

■ 画一的な「型」からの脱却
現在の武道大会における、画一的な審査基準や「これが唯一の正解である」といった指導に、私は警鐘を鳴らします。骨格も、筋肉のつき方も異なる人間が、全員同じ動きを目指すのは不自然です。
私は、根性論やマニュアル化された動きを強要しません。スポーツ科学(バイオメカニクス)に基づき、あなたの身体特性を最大限に活かした「あなただけの最適な身体表現」を追求します。

■ 「余白」が本物の技術を育てる
指導において、1から10まで手取り足取り教え込むことはしません。指導者が答えを与えすぎると、門下生は「言われた通りに動く」だけの受け身に陥るからです。
自ら考え、自分なりの感覚を見つけるための「工夫の余白」を残すこと。そのプロセスを経て掴み取った技術こそが、いざという時に使える実戦的な力となります。

■ 指導者は絶対ではない。共に学ぶ仲間として
私にとって道院は、一方的に教え込む場所ではありません。かつての教え子と再会した際、彼らが外の世界で得た新たな視点に触れ、いつの間にか「教えられる側」になっていたことに深い感銘を受けました。 師弟という枠を超え、互いに刺激を与え合い、共に成長できる環境。それこそが、私が東京日本橋で道院を運営する最大の理由です。

あなたの「自分を変えたい、身体の理を探求したい」という思いに、私の全指導リソースをもって応えます。年齢や経験を問わず、この日本橋の道場で共に学び合える日を楽しみにしています。

略歴・主な実績

道院長:藤原 豊樹(ふじわら とよき)

  • 経歴:
    • 兵庫県報徳学園高校 少林寺拳法部 元主将
    • 日本体育大学 少林寺拳法部 元主将
    • 全日本学生大会 優勝・内閣総理大臣賞 受賞
    • 大学卒業後8年間の母校の指導に従事し、20年のブランクを経て2021年に現場復帰
  • 指導実績:
    • 世界チャンピオン 6名 輩出
    • 日本チャンピオン 91名 輩出
    • (※当道院では、大会成績に対して祝賀会や特別扱いを設けない厳格な方針を貫いています。)