当道院の運営方針等を修練心得として以下に記します。
とくに転籍・復帰を希望する有段者は心してご検討ください。
道院長と門下生は同じ道を歩む修行者であり、乱武という考えを大切にしています。
小学生拳士
小学生は少林寺拳法が楽しいという土台を築いて欲しいと願っています。他人と競う試合出場や技の上達に偏重せず、まず心身を育みと礼節を学び、多様な動きを優先的に身につけることが少林寺拳法を続けるにしろ、他のスポーツをするにしろ最終的に将来性が高くなります。
そのため様々な遊び要素を含めた運動も行い、遠足や合宿などを通して子どもたちが好きで道場に通えるよう子ども同士で切削琢磨することを目指します。子どものたちの自己成長のためにも親御様の過度な干渉は控えて頂きます。
中学生・高校生拳士
中学生や高校生は心身の発達が著しい時期ですが、人に褒めてもらえることを目的とせず、個々の本心に従って成長して欲しいと考えています。進学希望の学校に行けるか、社会的に成功するか否かは全て自分自身が選んだことであり、優勝したり上達したのは「自分で決められる」ことを少林寺拳法を通しても学んで欲しいと思います。勉強への支えとなるよう道場に通う楽しみを捨てず、地区大会出場や覚悟を決めたなら全国大会や世界大会を目指す崇高な向上心を強力にサポートします。
一般拳士(大学生以上)
一般拳士は学校・職場・家庭が異なる拳士との関わりを大切に、技の練度を高めながら各自の得意を活かし互いの目標を尊重し自己研鑽を努めて欲しいと考えています。仕事が大変で道場に通えないではなく、道場に行くために仕事との両立に努めて欲しいと思います。また一拳士として法縁を広げて頂くため、出稽古や研修合宿などにも参加して他の道院・支部との交流や道場とは拳技の研鑽を行うなど厳しくも愉しい道院づくりを目指しています。
大会出場
宗門の行である以上、当道院は大会出場を勧めることはありません。出場を希望するのであれば高みを目指して頂きたいと考えています。ただし大会出場のためだけに所属することは許されません。
資格別修練
当道院では武階に応じた修練ではなく、個々に合わせて技を教授します。昇格審査受験の準備期間のみ科目表を用いて修練します。
基本
基本は最も重要であり、基本を疎かにして技の上達は有り得ません。当道院では易筋行の中で最も厳しく修練します。突き・蹴り・受け(剛法)、抜技・逆技・投げ技(柔法)は手捌き、足捌き、体捌きが無理なく、無駄なく、斑(ムラ)なく動けることを目指します。
演武
当道院では運用法と見分けがつきにくいほど武的要素の高い演武を目指します。決められた技で構成する演武は、より激しく行い、乱捕は限定度が少なくなる程、より冷静に行うべきです。
乱捕り(運用法)
技を形だけで覚えているだけでは「できる」とは言えません。正しい技を身につけるためにも、乱捕稽古は必須であり、演武しか行わない姿勢は看過しません。
昇格審査
技量があるレベルに到達した場合、昇級・昇段の意向を伺います。実際に審査を受けるか否かはご自身に判断して頂き無理に勧めることはありません。
